Thursday, March 8, 2012

デブサミの資料を公開しました

先月、デブサミ2012でちょっとだけお話をさせていただく機会がありまして、資料の公開を、とお願いされていたのですが、ちょっと悩んでおりました。わりとプライベートな内容だったので。

でも最近、リストラという言葉がものすごく簡単にメディアで使われるのを見て、本当にそのつらさを知っている人間としてはひどく心が痛むんですね。他者に人生の大事な転機を乱暴に決められることがどんなに心身をぼろぼろにするか、急に先のことが何も見えなくなることがどんなに不安か、お前なんかいらないよと乱暴に言い渡されることがどんなにプライドをずたずたにするか。「1,000人単位のリストラ」とか聞くと、あんな思いをする人が1,000人も生まれるのかと考えるとほんとうにつらい。

そんなつらい体験は、誰であってもする必要がないです。リストラなんかされる必要はないんです。自分から会社をリストラしてやればいいんです。ちゃんとスキルが身についているはずなんだから。

1年前の今日、3月20日までに出て行ってと言い渡されたときの衝撃は、いまもはっきり残っています。この感情と一生付き合ってくのは正直、我ながらめんどくさいw でもしょうがないですね。馬鹿な上司と大嫌いな会社にもかかわらず、仕事は楽しいから、仲間は好きだからと、自分をだましだまし、4年半も働いていた罰なんだと受け留めています。

というわけで、Facebookにもつらつら書きましたが、そんな思いをする人がひとりでも減ればいいなあ…とかるく願いをこめて、とりあえず公開してみました。いろんなご意見があると思うし、共感できない人も多いかもしれません。誰にでも当てはまることじゃない、あなたは運がよかったんでしょ、とも言われましたが、1年間、まがりなりにもフリーでやってこれた人間のちょっとしたノウハウが、すこしでも誰かの役に立つなら、何かを考えるきっかけになったら、ほんとうにうれしく思います。