Thursday, May 2, 2013

クパチーノの象徴はまだしばらくこのままで



Facebookの旧社屋を紹介したコラムを読み返して、そういえばクパチーノにあるApple本社のデザインに似ていたことを思い出した。

ご存知の方も多いだろうが、Appleは現在、故スティーブ・ジョブスが考案したといわれる新社屋"Mothership(マザーシップ)"ことCampus 2(キャンパス2)を、現本社から1kmほど離れた場所に建設する予定となっている。その近未来的なリング状のデザインや50億ドルとも言われる建設予定費が話題となり、計画が発表された2011年からたびたびメディアを賑わしてきた。先日、同社は近隣の住民に対し、アップデートした建設計画を公開、当初の予定から1年伸びた2016年に完成/移転するとしている。

Appleは社屋をキャンパスと呼んでいる。現キャンパスは敷地こそ広大だが、シリコンバレーにある他のIT企業と比較してそれほど巨大でもなく、奇をてらってもいない。このシンプルな建物の中から、世界を変えるイノベーションが次々と生み出されてきた。新しいキャンパスに移るまであと3年、ITの世界はまだしばらく、このクパチーノの象徴を中心に回ることになるのだろう。